雑記:フォーに関するちょっと面白い記事を読んだ件

ベトナム

2021年6月10日 VnExpress誌でフォーに関する面白い記事(?)が掲載されていたので、紹介したいと思います。

ベトナム料理の代表格フォーですが、ハノイでは必ずと言っていいほど看板に「ナムディン(省)のフォー」という表記がされているんです。これは「フォーで有名なナムディン省のフォーを提供しますよ」という意味なのですが、「ナムディンに行くと、フォーの老舗が見当たらないのはなぜか?」というのが、記事の内容です。

一体どういうことなのでしょうか?VnExpress誌の記事の概要と私の意見などをまとめました。

ベトナムを代表するフォー

ベトナムの食べ物で思いつくものといえば、「フォー」と「生春巻き」でしょうか?

日本ではやはり、この2つが有名でしょうかね。

食べ物に対するステレオタイプというのは、どこの国でも同じようなもので、実際にはベトナム国内ではそれほどポピュラーではなかったり、地域によって差があったりします。詳細についてはまた別の記事にしたいと思います。

この記事の中では、↑の2つのうち「フォー」に関する話題を取り上げたいと思います。

本題に入る前にフォーについてざっくりとまとめておきますね。

フォーって何?

ベトナム料理で有名なフォーは、米の粉から作られたベトナムの麺で、きしめんほどではありませんが、少し平べったい形をした麺です。

御幣を恐れず言うと、大きくは牛のフォーと鶏のフォーの2種類があると思っていてよいと思います。

麺は共通で、スープが異なります。つまり牛のスープか、鶏のスープかという違いになります。(もちろん、具としてついてくる肉もそれぞれ異なります(^^;)

ベースとなるフォーは本当にシンプルな味で、スープの旨みが楽しめます。

好みに応じてチリソースやニンニクソースを足していき、「自分の味」にして楽しむというのがベトナム風。

フォーの値段は?

気になるフォーの値段ですが、私の感覚(2019年くらいまでの経験)では30,000~40,000 VNDというイメージです。(※VND=ベトナムドン)

日本でも同じですが、地域やお店によっても多少異なります。

例えば「牛のフォー」といっても、トッピングに使われる牛肉の種類によっても値段が異なりますが、その辺はとりあえずおいておきますね(;´・ω・)

ちなみに、↓のサイト(ベトナム語注意)によると、2021年時点で工場などで働く「労働者」の最低賃金はざっくり200,000 VND/日になります。

上述したとおり1杯のフォーが30,000~40,000 VNDということは日給の15~20%くらいですから、そう考えると、結構高いですよね。いつか記事にしようと思っていますが、ベトナムの1食にかかる食費って給与に対しては結構高いんですよね。

ちなみに、日本だと2021年時点で、(超大雑把にですが)最低賃金900円/日くらいでしょうか。そうすると8時間労働想定で日給が7,200 円。この金額の15~20%相当だと、1,080~1,440 円になりますから、1杯のフォーが結構なお値段だということはわかっていただけるのではないかと思います。

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※繰り返しになりますが、最低賃金や食費に関してはいつか別記事にまとめたいと思います。

フォーは美味しい地域はあるの?

フォーは南部に比べれば北部での方がポピュラーで、かつ「本場」と言って差し支えがないと思います。美味しいフォーが食べたいのであれば、ベトナム北部に行くのがよいでしょう。

そして、北部に行くと必ず見られるのが「Phở Bò Nam Định(ナムディン省のフォー)」と書かれた看板。

日本でいくと「讃岐うどん」みたいなイメージでしょうか?「地域名+食べ物の名前」という世界共通の表現がベトナムでも見られるのです。

この看板、本当に「どこにでもある」といっても過言ではないくらいにどこでもあります。

というわけで、今回紹介する記事で質問があったわけです。

VnExpress誌の記事を紹介:なぜ、ナムディン省には「ナムディンのフォー」はないのか?

私が普段ざっと目を通しているニュースサイトVnExpressに次のような質問がありました。ざっくり意訳します。

※最初に基記事のリンクを貼っておきます。

Vì sao ở Nam Định lại không có 'phở bò Nam Định'?
Tôi từng có dịp ghé qua Nam Định, và không thể tìm thấy quán phở bò gia truyền nào giống như trên Hà Nội.

なぜ「ナムディン省のフォー」はナムディン省で見られないのか?

私はナムディン省に行くことがあるが、ハノイにあるような「ナムディン省のフォー」を掲げる老舗を見たことがない。

ハノイではフォーの店に入ると、数種類のフォーの他に、チャーハンや焼きフォーがある。それらはナムディン省発祥とされているが、ナムディン省に行くと同じような店は見当たらない。

ナムディン省の中心部では、牛のフォーやチャーハンではなく、主に鶏のフォーやチャーシューのフォーが販売されている。

これらは大変奇妙に感じるのだが、誰かこの理由を説明してもらえないだろうか?

VnExpress.net 10/6/2021, 05:52 (GMT+7) Vì sao ở Nam Định lại không có ‘phở bò

という質問に対して何人かの読者が回答をしています。一番「いいね」が多く、私も的を射ているなぁと思ったのが、次の回答。

Tien Ngoc:ナムディン省の中心地で「ナムディン省のフォー」が見つからない理由は、フォーの発祥の地がナムディン中心地ではなく、ナムチュック(Nam Trực)村のザオク(Giao Cù)であるからです。そしてフォーはハノイの地で昇華されたからです。

工業時代(?)、ナムチュックの人々はいろいろな土地に行き商売をし、そこでその土地の人々のニーズにあうようチャーハンを付け加えたりして、今のような形を作り出していったのです。そのため、ザオクのフォーにはチャーハンも焼きそばもありません。

VnExpress.net 10/6/2021, 05:52 (GMT+7) Vì sao ở Nam Định lại không có ‘phở bò

「工業時代(Thời buổi công nghiệp)」という意味が、はっきりわかりませんでしたが、恐らくベトナムの中で農業ではなく工業が発展し始めて、農民が出稼ぎをするために周辺の省へ出ていった時代のことではないかと思います。

それはさておき、このTien Ngocさんの意見、わりと本当っぽいですね。私もこれを読んで、どこかでこのような話を聞いたのを思い出しました。

どんな文化も、変わらないものと、変わるもの様々だと思います。変わるものの方が多いのではないかと思いますが、今回のナムディン省のフォーについては後者だったということではないでしょうか。

こういう話を知っていると、フォーを食べる機会があった時、ちょっと視点も変わりますよね。

もうしばらくは、ベトナムでフォーを食べる機会はないかもしれません。でも今では日本でもベトナム料理店が多くあります。日本でフォーを食べる際にはこんな話もあるんだなと思い出してみてくださいね(笑)

まとめ

2021年6月10日にVnExpress誌に掲載の記事概要の紹介と私の意見をまとめました。

今回の記事で、是非とも覚えておいてほしいのは、次のことです。

  • フォーは大きく牛と鶏のフォーがある
  • フォーを食べるのなら、北部に行くべし
  • 牛のフォーと言えば、とりあえず「Phở Bò Nam Định(ナムディン省のフォー)」と書かれたお店に入る

ちなみに↑で紹介した記事の中でさりげなく書かれていましたが、焼きフォーもわりと美味しいです。あと、フォーを販売している店の焼きそば(mì xào)も結構美味しいので、是非ともお試しください。(私はこの焼きそばが大好き。チャーハンは、お店によってかなり(自分的に)当たり外れがあるので、注文するときはいつも運試しだと思っています(笑))

というわけで、経済に関するニュース以外にも小ネタがあったら今回のように記事にしていきたいと思っています。

ベトナムに興味のある方は是非また記事を読んでくださいね。

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