40代の転職で学んだ(?)こと(下)

生き方

この記事では転職活動をとおして自身が学んだことについてまとめます。

  • ハローワークの求人情報にも正規雇用か非正規雇用かわかりにくい求人案件がある
  • 自分の転職市場における市場価値は、かなり低く評価される
  • 「Hello World」は懐かしむものである(謎)

はじめに

この記事では、タイトルのとおり40代で転職したオレが学んだことについて、自分の備忘録としてまとめておきたい。

「学んだ」っていっても、それほど大きな学びではないし、どちらかというと「気づき」というか「え?」って思ったような内容だ。

この前の記事に転職活動の全体像についてまとめているから興味のあるヤツはそっちも読んでくれ。

この記事の中では、転職活動で出会った「人」やその人の「発言・行動」について思ったことを中心にまとめたいと思う。

何度も言うけど、本当に軽いネタだから、その辺はヨロシクな。

それから大大前提だけど、ネタに挙げる人や企業についてディスっている訳でもないこともヨロシク。40過ぎのおっさんが久しぶりに日本復帰して現代の日本社会に触れて思ったことだから、大目に見てくれ。

正規雇用か非正規雇用か、どちらを選ぶ?

前回の記事でも書いたように、今回の転職活動ではハローワークを使って求職活動をした。

これまでの人生でハローワークを利用したことがなかったオレだが、かなりの量の求人が出ているし、その内容(業界や職種)も多種多様で、結構驚いたな。

上場企業の研究開発職からアルバイトに至るまで本当にいろいろな仕事が求人情報として掲載されている。

なので、中には掲載されている求人情報のタイトルから間違って判断してしまいそうなものもチラホラある。その代表的なものが、派遣社員の募集系案件。

これは一般的な人材紹介サービスでも同じといえば同じなんだけど、サイトのデザインの問題なのか、オレの認識の問題なのか、わりと判断しにくい(笑)

派遣社員が良い・悪いということではないんだけどな。

ただ、オレ的にはできれば正社員として働きたい派なんで、できれば派遣系の仕事にはつきたくないわけだ。

理由はオレも昔派遣社員として働いていた経験があるから。そして、その時にいろいろなことを感じ、派遣社員として働くこと自体だけではなく、派遣社員が働いている職場にあまり良い印象を抱けなくなったからなんだよな。

派遣社員を雇っている会社、というかそういう職場って内容にもよるかもしれないが、結局「派遣社員頼み」になってしまっているところがあると思うだよな。そこまでなら別に良いんだけど、そこからくる職場の混乱がねぇ・・。

  1. 派遣社員がいないと仕事がまわらない
  2. 派遣社員しか仕事の仕方がわからない(わかる人がいない and/or 限られている)
  3. 複数の派遣会社からの派遣社員がいる場合には、派遣会社間の抗争(笑、でもマジで)
  4. 派遣社員によるクーデター(笑)

などなど。

派遣社員でなくて正社員でもこういうのが起こるのはよくあるんだろうけど、やっぱりあくまでも派遣社員は「他社の人」ということで、雰囲気が違うんだよな。来ている派遣社員の「(人間的な)質」という面もあるのかもしれん。

しかも、そういう職場に限っていろいろな意味で職場自体が成熟していないパターンもあるよな。

仮にそういう問題がなくても、やっぱり派遣社員の立場として働いていると、どこまでやっていいのかわからなかったり、責任の所在的な部分で非常にやりにくいんだわ。オレが真面目に考えすぎているだけかもしれんが。

というわけでオレ的には非正規雇用系は避けたいと思っている。勿論、最終的に日銭を稼ぐという意味で働くのであればどっちでもいいんだけど、同じ働くなら、社員としてその会社のために最善を尽くしたいと思ってるんで。そうしなければ自分としてのスキルアップにもならないし、何より面白くないじゃん。

話を戻すと、こういうわけで正規雇用を探しているにもかかわらず、見分けがつきにくい求人情報が結構多くあるんで本当に注意が必要だなって思ったわけだ。

でも地雷はいくつか踏んだよ

それでも正規雇用の求人だと思って応募して、フタをあけたら非正規雇用系の求人だったということもあったな。

そういう求人の中でしみじみと

「こういう感じなんだなぁ」

と思ったのが電子部品メーカーA社だった。

応募して数日後に突然電話があった。

メーカーの担当者(以下、担):応募いただいたA社の××と申します。(話をしながら「ペラペラ」と紙をめくる音がする)

オレ:(適宜、挨拶やお礼を述べる)

:カブトガニさんは「立ち上げ」のご経験がありますね、では弊社のグループ会社Bサービスをご紹介いたしますね。

オレ:(え?)はい(↑本当にこのキーワード「立ち上げ」だけを挙げてそういわれたんだけど・・「そこ?」って感じだった)

:後日Bサービスの担当者よりご連絡差し上げますのでお待ちください。(ガチャ)

みたいな感じ。

事前にきちんと書類審査をして選んだ応募者の中から電話をしてきたというより、多分結構な数の応募がきていて届いた書類の順番に電話をかけているだけっぽいんだよな。

当然、担当者の人(声を聴く限り結構若い、新人かな)はその時に初めてみる書類で、オレの携帯電話に発信しながら書類を眺めているような状況なんだろう。

年齢や在籍経験のある会社である程度どうするか絞ったうえで(→A社にするかグループ会社に回すか)、職務経歴の中で目に入った分かりやすいキーワードに応じて、適宜振り分けるという感じらしい。

そうだよな。そういう会社はまじめに書類の内容を見るわけないか(笑)

この電子部品メーカー、東証一部上場の大きな会社で、開発系技術者の募集だったんだけど、電話を切った後で

「そういうことだったんだなぁ」

と悟りの境地に至ったというわけだ。

後日もらった電話の担当者にも教えをいただいた

↑の電話を受けた後、Bサービス社の担当者から一度メールをもらい、電話面談のスケジュールを打ち合わせした。

ちなみに、電話面談の開始時刻は9:00だったから、複数の候補者がいたとしてもオレの電話面談は恐らく朝一の予定だったんだと思う。

予定していた日にBサービス社の採用担当者から電話をもらったんだけど、ここでも勉強をさせてもらった。

電話がかかってきたのは9:10くらい。まぁ、こちらがお願いする立場にあるわけで、細かいことは言わないが・・、まぁ、そういうことだ。

採用担当者(以下、採):A社の××より紹介いただきました△△です。(話をしながら「ペラペラ」紙をめくる音が・・する)

オレ:(適宜、挨拶やお礼を述べる)

:カブトガニさんは(ペラペラ)、そうですねぇ(ペラペラ)、とりあえず何をされてきたのか自己紹介してもらえますでしょうか?(ペラペラ)

オレ:(適宜、自己紹介+自己アピール)※この間中、ずっと「ペラペラ」と紙をめくる音がしてたなぁ

:ふんふん(ペラペラ)。お近くに弊社の支店があります。電話ですとわからないこともありますので、今週中に一度、その支店で面談しましょうか?

オレ:(この会社が派遣社員の求人を行っていることを確認したうえで)もう少し検討させてください。

:わかりました、後日改めて連絡します。(←何となくこちらの意図が伝わっていないというか、かみ合っていない様子)

で届いたメールがこちら。

まぁ、不採用である点についてはこちらの意図通りだったから別にいいんだけど、メールの最後の一文にオレじゃない、知らない誰かの名前が入っていて、改めて

「なるほどなぁ・・・」

と思ったわけだ。

前に使ったメールをテンプレートにするのはいいけど、抑えるところは抑えたらどうかなと。

一つ一つの動きが、残念だったこと自体は別に良いんだが、総合してみたときに思ったのは、オレもそういう市場で売買されるランクなんだなと、本当に思った。

自分が仕事ができるとは全く思ってちゃぁいない。でも、なんかなぁ、こんな感じで飛ばされていくんだと思うと残念になるな。

昔お世話になった派遣会社は、インターネットで登録してどっかの事務所で10~20人くらい集められて適当に面談して派遣される形だったから、ある意味わかってやっていたから別によかったんだけどな。担当者もわりとちゃんとした人だったし。(少なくとも変なスキは感じなかったな)

「Hello World」は懐かしいの?

最後はあるIT企業C社に応募したときの話。

ダメもとだったけど、いろんな思惑から応募してみた。同じような求人内容で、この会社だけじゃなく、2~3社応募したかな。

C社とのSkype面談での一幕。一通り自己紹介が終わって採用担当者から質問があった。

採用担当者(以下、採2):カブトガニさんはPythonのご経験はありますか?

オレ:10年以上前に、Hello Worldくらいしかないんですが・・・。

採2:Hello World・・、懐かしいですね。

オレ:え?はっ、はい。そうですね。

心の中で「Hello Worldって懐かしむものなのかな?」と思いつつ、「そうですね」と言ってしまうオレ。これがイカンのだな。

ちなみにこの会社から事前にチェックシートが送られてきていて、その中で使用経験のあるプログラミング言語としてPythonにはチェックしていなかったんで、そのうえでの質問だったんだろうけど、何を確認したかったんだろう。

オレの推測では、この採用担当者が研修レベルで何かのプログラミング言語を勉強していて、最初にやるHello Worldを思い出してそういったのかな、とは思ったんだけど、かなり違和感を感じたな。

IT業界の人って、皆こんな感じなんだろうか?オレ的にはこの反応が全くの謎だった。

とはいえ、そういう風に感じる人もいるんだなと勉強にはなった。

自分の市場価値を思い知ったよ

何はともあれ、今回の転職活動では本当に自分の(転職市場における)市場価値を思い知ったし、活動を通して出会った人たちとの(いろいろな意味での)ギャップに学びがあった気がしている。

とはいえ、別に腐る必要もないだろうし、いまの自分にできる仕事をしていくしかねぇんだろうなとも思っているわけだ。

どんな職場、仕事内容でもそこでのベストを目指していくことで次の道を切り開く、それがオレのスタイルだからな。それが如何に効率が悪く、遠回りだということもわかってるんだが、オレは不器用なんで。

それにそうせざるを得ないよう外堀を埋められてるんだよな。仕方ない。

まぁ、今後万が一にでも転職する機会があった時にはどんなことになるのか想像すらつかねぇから、せいぜい転職せざるを得ないような状況だけは避けたいな。

そのためにも、稼ぐ力を身につけて盤石な体制をつくるしかねぇな!

まとめ

前回の記事と併せて2回にわたって転職活動の中で学んだことをまとめてみた。

「学んだ」という表現はちょっと違うかもしれんが、オレにとっちゃぁそれに近い感じだったのは確かだ。

何はともあれ、逆説的ではあるけど今回学んだことを活かす機会がないようにはしたいな、オレ自身は。

でも、オレと同じ境遇のヤツで転職活動をしているヤツや今後するというヤツがいて、参考になれば嬉しい。

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